映画「大きな家」考察と感想

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竹林亮監督と齊藤工さん(企画・プロデュース)がタッグを組み完成した映画「大きな家」が2024年12月6日より東京・大阪・名古屋で先行公開、12月20日より全国順次公開となります。

11月初旬、竹林監督とこの映画の宣伝を担当している大島育宙さんのトークショー付き上映会に参加したので、考察と感想をまとめて紹介します。

目次

「大きな家」考察と感想

児童養護施設という施設は知っていても、どんな子どもたちがいてどんな生活を送っているのかを知る機会はあまりないのではないでしょうか。

私は映画館の公式LINEに届いた通知を見て、こうしたドキュメンタリーは観たことがないし監督のお話も聞いてみたい、そんな気持ちでチケットの予約をしました。

一般的な映画やドラマのように特別な幸せや不幸が展開するわけではありません。日常こそが特別で悩んだり不安になったりしながら生きていく、色んなメッセージが込められているような気がします。

時折挟まれる子どもたちへのインタビューも竹林監督や斎藤さん、この作品の制作チームが長い時間をかけて子どもたちとの信頼関係を築いたからこそ出来たものなのだと思いました。

自分の解釈を加えてしまうと、事実とは少しずれていくように感じたので良い悪いのジャッジをせずただ事実を観る、そんな二時間でした。

上映後のトークショーでは、宣伝担当の大島さんの司会に引き込まれつつ竹林監督のお話もとても興味深いものでした。子どもたちや家族のプライバシー保護の観点から配信やパッケージ化はしないこと、子どもたちの背景を掘り下げないことの意味がとてもよく分かりました。

知ったつもり、分かったつもりにならないことって大事なのだなと思います。

総合評価&あらすじ

総合評価

東京のとある養護施設の子どもたちに密着したドキュメンタリー

様々な事情で親と離れて暮らす7歳から19歳の子どもたちが年齢順に登場し、彼らの普通の日常が映し出されています。

誕生日やクリスマス、部活の試合応援などの大切な日に集うのは血の繋がった家族ではない施設の職員や一緒に暮らす仲間たち。

彼らが周囲に対して思うことやそれぞれの悩みが、監督のインタビューによって明かされていきます。

この映画の企画とプロデュースを担当したのは俳優や映画監督としても活躍している齊藤工さんです。

齊藤さんが1日限定のイベントで施設に訪れたのは4年前で、それを機に足を運ぶようになり子どもたちと親交を深めるうちに「子どもたちの日常を多くの人に知ってもらいたい」そんな思いが生まれたそうです。

以前から竹林監督の被写体に対する距離感は信頼していましたが、映画「14歳の栞」を観てオファーすることが決まったそうです。

みんなの評判は?

印象に残ったセリフ・シーン

冒頭のシーンで施設の職員の方が、施設から出た後が大変なんだと言っていたことです。

社会に出れば一人暮らしで、ときには孤独に陥ってしまうこともあるといいます。

また、職員さんや仲間たちとも和気あいあいと暮らしているのに、自分が住むべき場所は違うところにあって血の繋がらない人を家族とは呼ばない、というような子どももいました。

だからこそ、自己肯定感を育むことや困ったときには手を差し伸べる大人がいるという安心感が必要なのではと思いました。

まとめ

今回の記事では、映画「大きな家」の考察と感想をまとめました。

この作品は配信やパッケージ化を予定していませんので、ぜひ劇場に足を運んで観ていただけたらと思います。

さまざまなことに気付くきっかけになるかもしれません。

では、次の記事でお会いしましょう!

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この記事を書いた人

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