映画「アイミタガイ」考察と感想

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「アイミタガイ」考察と感想

映画を観終わったあとで、レビューサイトを読んでいるのですが様々な感想が書かれていて面白いですね。高評価が多いけれど、あまり心に刺さらなかったという人もいて、色んなとらえ方があるのだなぁと感じます。

劇中では主人公の梓(黒木華)が両親の離婚を経験したことから、恋人の澄人(中村蒼)との結婚を迷う様や親友の叶海(藤間爽子)の死を受け入れられない様子が描かれています。娘の叶海を急に亡くし悲しみを抱える母(西田尚美)と父(田口トモロヲ) 戦時中、出征兵の壮行会でピアノを弾き、罪の意識でピアノから遠ざかるこみち(草笛光子)などそれぞれの登場人物が何かしら苦しみを抱えているんですよね。

現実の時間はどんどん進んでいくのに、立ち止まっているのは苦しい。そんななかでも、封印した心の傷は誰かや何かと出会うことで向き合うときが与えられるのではないかと思いました。

「アイミタガイ」=「相身互い」ひろい意味で助け合い、無関係だと思っている多くの人との不思議なご縁で人生はつくられていくのですね。

両親の離婚や大切な人の死、仕事に対する後悔など「苦しい過去」のラベルを貼られた記憶はやがて役目を終えて旅立っていく、そんな物語でした。

見どころ「おすすめポイントは?」

それぞれの登場人物の物語は独立しているように見えますが、後半に上手く繋がっていくつくりが面白いですね。人間は誰かに支えられたり支えたりしながら生きている、普段の日常ではそんなことを思いもしないのに、この映画を観たあとで身近な人たちのことを思い出しました。色んな視点で観ることが出来るのではないでしょうか。

また、劇中にはタクシー運転手や澄人の会社の後輩など、ワンシーンしか出てこない登場人物にも生活感が伝わってくるようなリアリティがあります。

そして、エンディングに流れる「夜明けのマイウェイ」は主演の黒木華さんが歌っています。映画のイメージそのままの優しい歌声に癒されました。

印象に残ったセリフ・シーン

映画のメインロケ地が地元の桑名市だったので、観賞中は知っているところを探すのが楽しかったです。街のあちこちで「アイミタガイ」のポスターが貼られています。そして、梓と澄人が夜の寺町商店街で待ち合わせするシーンがあるのですが、撮影の見学に行ってました。赤いベンチコートを着た黒木華さんが目の前にいる!と思って興奮していましたね。

印象に残ったセリフは色々あるのですが、叶海の父優作の「人の善意を素直に信じたい」というような言葉は心に沁みました。

梓の祖母、綾子(風吹ジュン)が「相身互い」の助け合いの心を梓と澄人に教えるシーンや金婚式のこみちのピアノ演奏のシーン、終盤の福永宝飾店に入る前の梓の笑顔がとても印象的でした。

みんなの評判は?

まとめ

今回の記事では「アイミタガイ」の考察と感想をまとめました。

この作品は過剰な演出やドキドキワクワク感などはありませんが、自分の人生と重ねあわせたり身近な人を思い出したり自分の内側に意識を向けるきっかけになるのではないでしょうか。

それでは次の記事でお会いしましょう!

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この記事を書いた人

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