映画「ぼくとパパ、約束の週末」考察と感想

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ドイツの名匠、マルク・ローテムント監督による実話に基づいた映画「ぼくとパパ、約束の週末」 幼い頃に自閉症と診断された少年、ジェイソンがサッカーの推しチームを決めるため、父親のミルコとドイツ中のサッカースタジアムを巡る週末旅が描かれています。

父親のミルコ役をドイツの人気俳優フロリアン・ダーヴィト・フィッツ、母親のファティメ役をアイリン・テツェル、息子のジェイソン役をセシリオ・アンドレセンが演じています。

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映画「ぼくとパパ、約束の週末」考察と感想

ほっこりしたり泣けるシーンもありますが、自閉症の人の生きづらさやまわりとのコミュニケーションが難しいということが全編を通して描かれています。障碍を持つ人との関わり方を学ぶような作品でもあります。

繊細な感覚とともにジェイソン独自のマイルールやルーティーンがあり、それが少しでも崩れてしまうと大パニックになります。

ある朝、母親と妹と一緒に通学バスのバス停に向かうジェイソンが、いつも自分が座るベンチにに知らないお婆さんが座っているのを発見。そこでジェイソンの感情が大爆発してしまいます。

他人はジェイソンの自閉症の事情など知らないので、親のしつけに文句を言うのですがこれは難しいですね。私がお婆さんだったらどうしていただろうか。

こうした他人と揉めてしまうシーンが何度も出てくるので、そのたびに母親視点になったり通行人視点になったり私ならどうするだろうと思いながら観ていました。

映画の中盤からはドイツ中のサッカースタジアムを父子で巡る週末電車旅が始まります。

ミルコは旅に出る前は週6日、車であちこち移動するファストフードチェーンのマネージャーでしたが、上司の理解もあり土日休めるポジションに変わります。

この旅でもトラブル続きなのですが、ジェイソンが少しづつ成長し、友達との関係も変化していきます。両親やサッカー大好きな祖父母との関係を観てもそこにはありのままの相手を認め、ゆるすというような無条件の愛がある。そして、親は子供と一緒に成長していくんだなと思いました。

印象に残ったセリフ・シーン

サッカー好きな人ならもっと楽しめる映画なんだろうなという印象です。

スクリーンを通して伝わってくるスタジアムの熱気が凄いんです。自分もスタジアムにいるような感覚を味わいました。個人的には4部リーグのゆるい雰囲気が好きです。

ローテムント監督は試合中の撮影がとても大変だったとおっしゃっていました。

監督がこの作品に参加した決め手は、プロではないもののサッカー選手としてプレイしていたこと、自身もバイエルン・ミュンヘンのファンでもあることを挙げています。

そして、難しいジェイソン役を演じたセシリオ・アンドレセンの演技が素晴らしいです。

みんなの評判は?

まとめ

映画「ぼくとパパ、約束の週末」の考察と感想をまとめました。

サッカー好きな人ならより楽しめる気がしますが、詳しくなくても楽しい作品だと感じるのではないでしょうか。

さまざまな視点から観ることで、いろんな気づきが得られると思います。

それでは次の記事でお会いしましょう!

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