ジェシー・アイゼンバーグが監督・脚本・制作・主演を務めた映画「リアル・ペイン~心の旅~」 2024年1月31日に日本公開。第40回サンダンス映画祭でウォルド・ソルト脚本賞、第82回ゴールデングローブ賞 キーラン・カルキンが助演男優賞を受賞しました。今回の記事では本作のラストシーンについてまとめています。
「リアル・ペイン~心の旅~」ラストシーンについて
ポーランド旅行からの帰り道、デヴィッド(ジェシー・アイゼンバーグ)とベンジー(キーラン・カルキン)の空港での別れのシーンで終わります。
映画の冒頭では、ふたりの再会シーンが描かれていましたが、このときと比べるとふたりの距離がぐっと近づいたのではないでしょうか。
デヴィッドは衝動的に何かをするタイプではないのに、突然のビンタに思わず笑ってしまいました。旅を進めるうちに内面の変化が彼の行動に表れていましたね。
ふたりがハグする場面で自分のことを心配するデヴィッドにベンジーはもう大丈夫と言っていたけど、何だか危なっかしいのでデヴィッドには定期的に連絡を取って欲しいと思います。
長年疎遠になっていても兄弟同然に育った関係ですし、祖母を愛する気持ちは一緒なんですよね。旅の途中ではトラブルがあったり感情的になってぶつかるシーンがありましたが、根底にはお互いを大切に思う気持ちがあるのだとわかりました。
過去の痛みに思いを馳せて、自分や他人の心の痛みとも向き合ったようなそんな旅だったのではないでしょうか。

印象に残ったセリフ・シーン
ツアー客の皆で食事をするシーンです。デヴィッドがベンジーに対しての思いを吐露するところ、ベンジーの過去に起きた出来事にも言及しています。
「彼が好きだけどすごく憎い、でもあいつになりたい」というデヴィッドのセリフがあるのですが、言語化しても他の人には分かりづらい複雑な感情ですよね。
自分に欠けてると思っているものを相手が持っているからかも知れません。親密な関係じゃなければ起きない感情なんだろうなと思います。
また、ベンジーはユダヤ人収容所の跡地に列車の一等席に座って美味しい料理を食べて向かう自分たちがおかしい、自分のなかの違和感をどうしても見過ごせず皆に思いをぶつけます。
墓石の前でガイドらしいガイド、歴史や数字を淀みなく話すジェームス(ウィル・シャープ)に感情を爆発させてしまいます。自分は「切り離されている」と。
ベンジーにとっては過去の痛みを今、ここでリアルに感じてシェアすることが大事なのではないかと思いました。ベンジーは間違っていると思ったことに対しては、とても敏感だし黙ってることが出来ません。
ただ、それは相手を攻撃して傷つけるために言っているのではなく、お互いを理解するために必要なこと。違う視点から物事をみたらこれまでに見えていた景色がガラッと変わってしまうような、そんなシーンでした。
みんなの評判は?
『リアル・ペイン~心の旅~』
— sail (@hysknttnkk) January 31, 2025
率直な物言いで人を困惑させたかと思いきや、最後は魅了してしまうカリスマ性を持つ従兄弟に抱く「好きだけど憎い」がグサりと刺さって嗚咽。移民の3世代目がホロコーストを追体験する、その斬新かつ繊細な語り口に心が震えた。ジェシー・アイゼンバーグの才能は本物だ。 pic.twitter.com/xC8XKYd2Gv
「リアル・ペイン」鑑賞
— ぼくたぬき (@boku_tanukikun) February 4, 2025
性格の異なる2人の無いものねだりが愛おしい
観客までポーランドを観光してる様に思える映像と展開も好き
ベンジーの印象が始終で変わる、なんとも切ない作品でした。 pic.twitter.com/YcsSywuTjQ
リアル・ペイン鑑賞。タイトル通り、本当にリアルペインな映画だった。ベンジの普段の「明るさ」と、彼の抱える痛みのギャップが、まさに映画のユーモアの在り方とリンクしている気がした。笑ってしまうシーンなのに、心の奥では痛みが残る感じ。まるでベンジ自身がそうやって生きているみたいに。 pic.twitter.com/pCGXSGiIul
— Hikari (@wscly_wbt) February 1, 2025
まとめ
長い人生の途中でときには立ち止まったり、心の奥に押し込めてきた感情に光をあてること。大切なことなのではないかと思います。
また、主人公のふたりとツアー客たちとの交流では、自分を客観視する他者の視点で変化が起こることもある。面白いですよね。
今回の記事では、「リアル・ペイン~心の旅~」のラストシーンについてまとめました。では、次の記事でお会いしましょう!
